書庫室2

□黄昏れシンデレラ
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夕暮れに染まる空。

長く伸びる影。

色素の薄い髪が茜色に染まって、光を零す。

細い肩。

華奢な背中。

きっと、数年前までは自分の背中もこのくらい華奢だったのだろうとおもう。

おもえる位、自分達はよく似ていた。

それは、一瞬の過去でしかないけど。

伸びる影。
そこに、彼がいる証。
でも、彼が望めば跡形もなく消えてしまう影だ。
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