随筆
□過去の日記から ③
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１週間の入院生活を終え退院した当日は、思いの外のんびり過ごせた。
久しぶりに親子３人。
…３人？
明日Ｋを迎えに行く。
母もついて来てくれる。
そして翌日。
乳児院に行った。
10日前、Ｋと別れた部屋で今度はＫを待つ。
乳児院のシスターがＫを連れて来てくれた。
Ｋは無表情。
笑いもしなければ泣きもしない。
自分の身に何が起こったのか、起こってるのか分かっていないらしい。
胸が締め付けられる。
お座りしていた状態から立ち上がり、誕生日前に歩いた覚束ない足取りで私の方に歩いてくる。
そういえば歩いたＫを見た事はあっても、立ち上がって歩くＫの記憶はほとんどなかった。
また胸が痛い。
やっぱりコレが母性？
10日振りにだっこしたＫは小さくなっていた。
自宅から持って来た服をＫに着せる。
半袖のオールインワンを着たＫの腕は折れそうな程すごく細い。
Ｋはこんなに痩せていたんだ…
目が熱くなってくる。
シスター達に挨拶を済ませ、駅に向かった。
途中の公園で遊ぼうと母がうるさいので寄った。
ホントは電車に乗った疲れもあるし、また電車に乗らなければいけないので早く帰りたかった。
でも、やっぱり母には逆らえない…。
帰宅し、疲れて少しだけ寝た。
これからお式の準備で忙しくなる。
期待と不安でわくわくしてる。
でも、こんな不安なら悪くないな。