随筆
□過去の日記から @
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―1999年、春
待望の第2子-K-出産。
第1子-Y-の幼稚園があるので、里帰りはしないですぐ自宅へ。
Yと違い、とにかく手のかかる子。
抱っこでやっと寝かし付けてもベッドに移動するとすぐ大泣き。
機嫌が良い時でも私以外の抱っこは断固拒否。
『黄金の腕』と言われる程の寝かしつけの達人が『Kくんだけはお手上げだわ』と唯一寝かせられなかった。
そして、私にとって一番のストレス…
ミルクと哺乳瓶が嫌いで母乳しか受け付けない。
何度も乳首のつけねが切れた。
乳首が切れようが母乳しか飲まない。
泣くほど痛くても哺乳瓶を使えない。
可愛いはずの我が子を、本心から可愛いと思えない。
―私は母親失格?
その頃
Kを産んだ2ヵ月後、13年飼っていた実家の犬が死んだ。
―母は私に知らせてくなかった。
幼稚園の行事が急遽決まり、Kを母に見てもらいたかったので電話したら、思ってもみなかった返事。
―わたしはあんたの小間使いじゃない。
実の母の思いもよらないことばに泣いた。