随筆

□過去の日記から @
1ページ/6ページ

―1999年、春

待望の第2子-K-出産。
第1子-Y-の幼稚園があるので、里帰りはしないですぐ自宅へ。


Yと違い、とにかく手のかかる子。

抱っこでやっと寝かし付けてもベッドに移動するとすぐ大泣き。

機嫌が良い時でも私以外の抱っこは断固拒否。

『黄金の腕』と言われる程の寝かしつけの達人が『Kくんだけはお手上げだわ』と唯一寝かせられなかった。

そして、私にとって一番のストレス…


ミルクと哺乳瓶が嫌いで母乳しか受け付けない。

何度も乳首のつけねが切れた。

乳首が切れようが母乳しか飲まない。

泣くほど痛くても哺乳瓶を使えない。


可愛いはずの我が子を、本心から可愛いと思えない。

 ―私は母親失格?

 その頃

Kを産んだ2ヵ月後、13年飼っていた実家の犬が死んだ。

 ―母は私に知らせてくなかった。

幼稚園の行事が急遽決まり、Kを母に見てもらいたかったので電話したら、思ってもみなかった返事。

 ―わたしはあんたの小間使いじゃない。

 実の母の思いもよらないことばに泣いた。




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ