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□結 3話
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入部届を一通り書き終えて、朱里さんに手渡す。



「じゃあこれで、よろしくお願いします」
「はーい、じゃあこれにてαの一員ということで!」
「ありがとうございます」
「グループLINEがあるんだけど、二人ともLINE交換してもいい?」
「はい、大丈夫です」
「ん、じゃあ招待しとくなあ」
「お願いします」



城と二人で朱里さんとLINEを交換すると、すぐにグループに招待してくれた。サークル名が表記されたそのグループLINEに参加すると、その仲間に加わった感じが一層あって胸が躍った。





「あっ、夢莉、私はバイトあるからもう出るね!朱里さん、彩さん、今日もありがとうございました!」
「うん城ちゃんありがとう〜またなぁ!」





城が先にサークル室を後にして、少し朱里さんと談笑してから、あまり長居するのも迷惑だと思い、自分も帰ることにする。



「じゃあ私もこれで、失礼します。ありがとうございました」
『あ、夢莉ちゃんももう帰るん?』
「え、はい」
『じゃあ一緒に帰ろうや。書類だけ片付けるからちょっと待ってて』

「なんか二人もう仲良いやん、さや姉と夢莉ちゃん」
『おうちが近かってん。なー?夢莉ちゃん』
「は、はい。そうなんです」
「え〜いいなぁ。私も一緒に帰りたい〜」
『朱里の家は都心方向やもんな。ミーハーやから』
「だってこの辺お洒落なカフェとかないやん!」
『でも美味しいご飯のお店は結構あるで。渋めの』
「可愛くない〜でもまあ、また連れてってな」
『うんまた行こな。夢莉ちゃん、じゃあ帰ろっか』
「はい」



彩さんが私達二人の入部届を手早く処理をして、作業をしていたパソコンを閉じた。都心部方向に住んでるらしい朱里さんは電車通学だ。朱里さんとそこで別れて、今日も彩さんと二人で歩きながら、大学を後にする。
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