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□結 4話
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城と一緒にαへの入部届を出してから約一週間後。私達新メンバーの自己紹介と、顔合わせも兼ねて先輩方のパフォーマンス披露の場を設けてくださるということで、大学内の施設の一室に集められた。
集合時間になると、代表である彩さんが話し始める。
『みんな集まってくれてありがとう。今年は20人以上も新入生が入ってくれました〜!』
拍手と共に歓迎の言葉を向けられる。こういうノリはあまり慣れていなくて、なんだか気恥ずかしい。控えめに何度かへこへこと頭を下げる。
『今年はほんと多いな。これでαのメンバーは70人近くになったかな?就活でほとんど来れない四年生さんも、一応卒業までは籍があるので。なんか大所帯になった気がして代表が私でいいんかなと恐縮ですが……』
「彩でいいんだよー!」
「彩しかいないよー!」
「彩しか勝たん!」
先輩方が笑顔で野次を飛ばして彩さんの顔が綻ぶ。彩さんが慕われて愛されている姿は、この団体の関係や空気の良さを表しているようだった。
『へへ…ありがとうございます。じゃあ今日はまぁ、一年生に数曲見てもらうということで。早速行きましょうか』