バラの眠り

□雄英体育祭
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翌日は臨時休校となったけど 全然気は休まらなかった。

そして…

「皆ー!!朝のHRが始まる 席に着けー!!」

「ついてるよ ついてねーのおめーだけだ」

「おはよう」

「「『相澤先生復帰早えええ!!!』」」

「先生 無事だったのですね!!」

『アレは無事って言うかな…??』

「俺の安否はどうでも良い 何よりまだ戦いは終わってねぇ」

《!?》

「戦い?」「まさか…」「まだ敵がー!!?」

「雄英体育祭が迫ってる!」

「クソ学校ぽいの来たあああ!!」

「待って待って!敵に侵入されたばっかなのに大丈夫なんですか!?」

「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示す…って考えらしい
警備は例年の五倍に強化するそうだ 何より雄英の体育祭は……最大のチャンス 敵ごときで中止していい催しじゃねえ」

『(よし!中止にならないならお母さんにプール借りれるか聞いてみよ!)』

「ウチの体育祭は日本のビックイベントの一つ!!かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した
今は知っての通り規模も人口も縮小し形骸化した
そして日本に於て今「かつてのオリンピック」に変わるのが雄英体育祭だ!!」

「当然 全国のトップヒーローも観ますのよ
スカウト目的でね!」

「資格修得後はプロ事務所にサイドキック入りがセオリーだもんな」

「そっから独立しそびれて万年サイドキックってのも多いんだよね 上鳴あんたそーなりそうアホだし」

「くっ‼」

「当然名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる
時間は有限 プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ
年に一回…計三回だけのチャンス ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!」

『(プールだけじゃ駄目だよね…体力も必要だよね…ランニングも朝一時間しよ)』


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