花園
□教えてよ
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ただ今、人生最大のピンチです‼
密かに恋心を抱いていた人に壁ドンされて逃げれないように拘束されています。
なぜこうなったかというと…少し時を戻し…
「あぁ〜心操くんって彼女とか作らないの?」
つい口から出てしまったこの言葉から始まります。
心操「作りたくて作るもんじゃねぇだろ」
「でも、心操くんかっこいいし、個性も素敵だし、優しいし…すぐに彼女できると思うんだけどな」
私の本心だ。彼はいつもめんどくさがりながらも一緒にお昼を食べてくれたり、買い物に付き合ってくれたり…とても優しい。
だから…変な期待をしてしまう前に…
「心操くんは好きな人とかいないの?」
この気持ちに蓋をしてしまおう。
心操「居るよ」
「じゃあ、その人と付き合っちゃいなよ!絶対上手くいくって‼」
そう君なら…上手くいくから…
心操「よくその口で絶対とか言うよな」
少し怒り気味の心操くんに心の中で謝罪すると同時にチャイムが鳴る。
「休憩終わりだ…教室に」
ドンッ‼
やっぱり怒っている心操くんは私が逃げれないようにする。
そして、今に至る…
心操「なぁ?じゃあ教えろよ、早苗の好きな奴!居るの知ってるから」
「そ…そんなの言えるわけないよ‼」
彼を退かそうと押すがびくともしない。
「心操くんには私の気持ちなんて分かるはずないよ‼」
心操「じゃあ、教えろよ‼隠してても分からねぇだろ‼」
珍しく荒々しく叫ぶ彼の言葉に私の中で我慢していたものが溢れ出し、彼の口にキスをする…
「こういう事なの…分かってよ…馬鹿////」
不意を突かれて力が緩んだ隙に逃げた。
振り返ると顔を真っ赤にしてる君を見て少し期待してしまう。
心操「次、絶対に告白するからな…早苗////」
END
→あとがき