明日への扉

□4話
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私はしばらく仕事詰めだった。
というのも久しぶりに大阪に帰るのに、まとめてお休みをもらうためである。


そして、やってきました大阪!

ーーこの景色、懐かしいなぁ



『あ、平次!』
駅を出て周辺の景色をぐるっと見ていると、平次がバイクで迎えに来ているのが目に入る。
約3ヶ月ぶりの再会だ。

平「おお。ヒロイン。来たな」

『お迎えごめんね。ありがとう』


そう、あれは2週間前。
2週間後の土曜日に帰れると平次に連絡したら、駅まで迎えにきてくれると言ってくれたのだ。


平「お安いご用や。しっかり捕まっとけよ」

バイクの後ろに跨り、平次の腰にしっかり捕まると平次はバイクを発進させた。



ーーーーー

平次side

ーー2週間前

あの事件から3ヶ月程経ったとき、ヒロインから電話があった。

『2週間後、そっちに4日間帰れるから、待っててね!』

またヒロインに会える。俺は少しでも早く会いたくて

平「学校も休みやし、俺がバイクで迎えに行ったるわ。駅からばあちゃんのうちまで結構あったやろ?」

『うん!結構あるからホント助かるー!タクシーで行こうと思ってたから…。ありがとう平次!』

平「…ほな10時に駅でな」



ーー当日

『平次!』

とヒロインが駆け寄ってきた。
バイクで送ると言ってあったからか、きちんとパンツスタイルに荷物は大きめのリュックにまとめてきたようだ。
ヘルメットも被れるように栗色のセミロングの髪は低い位置でまとめられている。

ーーこいつはどないな格好してもかわええ……って俺は何考えとんねん。


平「しっかり捕まっとけよ」

うん。と俺の腰に捕まるヒロイン。


ーーこ、これは…あかん。意識してまう…。って、あかん、あかん。運転に集中や集中。

そんな考えを振り払い、バイクを発進させた。


『ねえ平次、和葉は?』

平「ああ、もうヒロインのばあちゃんのうちで待ってるで」

『ホント!?わあ、たのしみー!和葉久しぶりだ』

ヒロインから電話があった次の日、きっと教えなかったらやかましいと思って、和葉にもヒロインが来ることを伝えた。

和「うん!うちにもヒロインから連絡あってん。帰るよって。ヒロインに久しぶりに会えるわー!
なあ平次、迎え行くんやろ?ならヒロイン迎えに行く前に、先にうちをヒロインのおばあちゃんのうちに連れてってぇな」

平「ああ、ええで」

ーーなんや。知っとったんかいな。

ちょっとがっかりしてしまう。てっきり俺だけに連絡をくれたんだと思っていたから。

でもまあ、ふたりの仲を考えるとそれはないか。




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