・アオハル
□第3話
2ページ/2ページ
招集場所に行くと遅れているらしく先に走る男子も待っていた
少し待つと男子の招集が始まりその後女子の招集が始まり名前を呼ばれた
私は2組目に走るからまだ少し余裕があった
招集が終わりスタートラインの方に向かおうとするとさっき助けてくれた人と目が合った
「…あっ!」
『あ…』
「さっきは本当にありがとうございました!」
『助けるのは当然やろ』
(え、知り合いすか?)
『いや、さっき色々あって』
(…へぇー、あ、もう行かないと。ちゃんと撮っててくださいね!)
『おう、頑張ってこい』
後輩やろうか
でも、ここにおるってことは800出るんや
「あの、助けてくれたお礼したいんですけど…」
『そんなんええよ』
「よくないです!」
『えぇ…』
助けてくれたのにお礼もできんのはさすがにあかんやろ
少し悩んでから決まったように顔をあげた
『んー、じゃあ君の名前教えてよ』
「え?私ですか?」
『うん、教えてくれた方がお礼もしやすいでしょ』
その理由に納得して私は名前を教えた
「山本彩です。難波高校の」
『俺は太田夢莉。難波北高校やから』
難波北…なんか見たことあるジャージやと思った
そこまで話したところで男子の800の1組目が始まった
そして私もスタートラインの場所まで移動した