・short story

□Which one do you like?
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『あ…』
「ん?あ、こぼした?待ってシミになる前に拭くから」


カフェオレを少しこぼしたら朱里がすぐ気づいてくれて拭いてくれた



「お昼ご飯作るけどリクエストある?」
「朱里はとくになーい」
『…オムレット食べたい』
「じゃあ作ってくるね」



夢莉は私の頭を撫でてからお昼ご飯を作りに行ってくれた



『朱里?』
「ん?どうした?」
『あんま夢莉と言い合いせんといて…』
「え、そんなにしてる?」
『うん…私は3人で仲良く過ごしたいし3人で住む時決めたやん』
「そうやんな…最近多かったよね」
『うん』
「大丈夫!もう言い合いせん!」



朱里のその言葉が嬉しくてへへっと笑うと急に体を持ち上げられ朱里の膝の上に向き合うように座らされた



「彩ちゃんの匂いすき〜」
『私も朱里の匂いすき〜』
「あ!アカリンなにやってるの!」
『ん?あ、夢莉!』
「彩ちゃんの匂い嗅いでんねん」
「なんで?!」
『夢莉そこ座って』



夢莉にも話をしておかないといけないと思い床に座らせ、私も朱里と向き合っていたが体を反転させて朱里に背を向けるようにした



『さっき、朱里にも話したんやけど朱里とあんま言い合いせんといて』
「…はい」
『住み始める時約束したやん?』
「…しました」
『やからそれ守って』
「はい…まもります」



夢莉は反省したように少しシュンとしていたけど2人が大好きやから言い合いなんてせんといて欲しいもん



『これでこの話は終わり!お腹すいたぁ』
「お昼ご飯出来たよ!」
「わーい!!」
『食べる!朱里連れてって!』
「ちゃんと掴まっといてよ」



朱里に運ばれながらこんな日々が毎日続くといいなぁと心の中で思っていた
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