・short story
□君のヒーローになりたい
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撮影が終わりさや姉の楽屋に迎えに行った。しかし、荷物はあるけど肝心のさや姉がいない。トイレだと思いさや姉の楽屋で待っていたが20分過ぎても戻ってこず心配になり探しに行った。
トイレに行ってもおらず自販機に行っていなかった。
『さや姉どこいるの…』
その時電気がついていなかった部屋から物音が聞こえた。
「…いやっ!!やだっ!!」
『さや姉?!』
中にいるのはさや姉で急いでドアを開けようとしたが鍵がかかっていて開かず、もうしょうがないと思いドアを蹴り開けた。
そこには床に押し倒されたさや姉がいた。上の服はずらされ下着が見えている状態だった。
「指原さんっ!」
『さや姉大丈夫!?』
(ちっ、邪魔が入ったかよ)
『は?…って佐藤さんじゃないですか!』
この前撮影でお世話になったディレクターの佐藤さんだった。佐藤さんは私に気づくと部屋から飛び出していった。
『さや姉?!大丈夫??』
「うぅ…指原さぁん…怖かった…」
『怖かったね…ごめんねすぐ来れなくて』
「うんん…来てくれただけで嬉しい」
私はさや姉を潰さないように優しく優しく抱きしめた。
私はヘタレ脱出に1歩近づいたのでしょうか?