・アオハル

□第3話
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私が高校の陸上部に入ってから初めての新人戦

3年生は引退してるから気合い入れないけん思っとったそばから


(高1?可愛いなぁ。俺らと遊ぼうや)
(痛いことはせーへんよ)
「ちょっと!離してください!」
(ええやん、1500m見とったけどええ身体やん)
(騒いだら誰か来るかもよ)
「いやっ!」


早く行かな800mの招集があるのに…
泣きそうになっていたら急に誰かが声をかけてきた


『なぁ、何してんの?』


声をかけてきた人はすらっと身長は高く顔は小さくモデルさんみたいやった
それに首からはカメラを提げとってジャージ姿


(は?お前に関係ないやろ)
(お前誰やねん)
『俺のことはどうでもええやろ。何してんねん、女の子囲んで。怯えとるで』



『お前らの顧問に言ったろうか?顧問怖いんやろ』
(は?お前俺らの学校知ってんのかよ)
(逃げた方がいいぞ)
『このこと言うたらお前らどうなるんやろな』
(逃げるぞ!)



あっという間に私に絡んでいた人たちを追い払ってくれた


「あのっ!」
『ん?あ…』
「ありがとうございました」
『大丈夫?』
「大丈夫です。何もされてないんで」
『気をつけや?』


そう言ってその人は招集場所の方へと急いで向かった


選手の人?でも、カメラ持ってたよな?



そんなことを考えてたら本気で招集時間がやばくなっていて私も急いで招集場所まで向かった
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