・アオハル
□第2話
2ページ/2ページ
300mのカーブでカメラを構えて後輩を待っていた
後輩は意外といい位置にいて撮りやすかった
2周の間にシャッターを何度も切り満足していると後輩が戻ってきた
(どうでしたか?俺の走り)
「良かったと思うで、後でタイム見とき」
(はい!あ、次さっきの子走りますよ)
あっという間に男子が終わり女子の800になっていた
(見ときましょ。ほんまに速いですよ)
彩ちゃんがいる組が始まった
彩ちゃんは俺がいる300のカーブに先頭でやってきた
「はや…」
2週目も彩ちゃんは独走状態でゴールした
(やばすぎやろ)
「すごいな」
(戻りましょ)
「…先戻っといて」
あの走りを見て俺は彩ちゃんと話したくなった