・アオハル

□第2話
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後輩が指さしたのはさっき助けた女の子
あの子も800m出るんや


「あの子がどしたん?」
(難波高校で1番早くてこの前の大会で女子の800の新記録だしたんですよ)
「そんな早いんや」


その子は小柄で細身のためそんな風には見えなかった


『…あっ』
「あっ」


その子と目が合った
すると近づいてきて


『さっきは本当にありがとうございました!』
「助けるのは当然やろ。」
(え、知り合いすか?)
「いや、さっき色々あって」
(…へぇー、あ、もう行かないと。ちゃんと撮っててくださいね!)
「おう、頑張ってこい」


後輩を見届けるとその子は


『あの、助けてくれたお礼したいんですけど…』
「そんなんええよ」
『良くないです!』
「えぇ…」


どうしてもお礼がしたいと言ってきた
この子の顔ちゃんと見てなかったから分からんかったけど、肌は白く、目は猫目でぱっちり、鼻も小さく、とても可愛かった


「んー、じゃあ君の名前教えてよ」
『え?私ですか?』
「うん、教えてくれた方がお礼もしやすいでしょ」
『山本彩です。難波高校の』
「俺は太田夢莉。難波北高校やから」


そこまで話したところで800mの1組目が始まった
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