・Sweet Smell
□第1話
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調香師さんから指定された会議室に着き先輩がノックをすると中から女性の声が聞こえてきた
(失礼します)
『失礼します』
中に入ると肩くらいまでの長さの黒髪に少し猫目な目をした綺麗な女性がいた
「初めまして。調香師の山本です。」
そう挨拶され名刺を渡された
名刺を見ると名前まで書いてあったがふりがなが書いてなくなんて読むのか分からなかった
『山本…あや?』
「さやかです。ふりがな無いのでわからないですよね笑」
『さやかさん…』
(太田、名刺渡せ)
『あ、申し訳ありません。今回取材させていただきます。太田です。』
「よろしくお願いします。では、始めましょうか。」
これからの連載のこと、連載内容など必要なことを話し合い今日の話はここまでとなった
『では、来週から取材させていただきます。』
「はい。よろしくお願いします。」
(では、失礼します)
「下までお送りします。」
エレベーターに乗り込み後から山本さんが乗り込んだ時甘い匂いがした
この匂いが山本さんからというのに気づくには遅くなかった
「わざわざ来ていただきありがとうございました。」
(こちらこそありがとうござます。では、失礼します。)
『失礼します。』
ビルから出て振り向くと山本さんはこちらを見ていて目が合うと微笑んだ
なんだろう…鼓動が早くなった気がする
きっとあの甘い匂いを嗅いだからだ
そう思うようにしたー