・short story

□先生とセンセイ
1ページ/5ページ

今日からずっと憧れだった母校での教育実習が始まる


私の実習担当になった先生は私が高校3年生の時に担任をしてくれた山本先生だった


山本先生のおかげで歴史が好きになり教師になろうと思えた


久しぶりに先生に会ってから抑えていた感情がまた湧き上がってきた




「あ、太田さん!久しぶりやな〜」
『お久しぶりです。山本先生』
「まさか、ほんまに教育実習生として戻ってくると思わんかったわ笑」



昔と変わってない笑い方
少しハスキーな声
笑った時にできるくしゃっとした線


全てが大好きだ


『先生なにも変わってないですね』
「ほんま?老けてない?」


そんなん心配せんでもいいくらい綺麗なのに…


『変わらず綺麗ですよ』
「っ…、大人をからかったらあかんよ」


そっぽを向いてしまったけど見えている左耳は赤く染っていた

…照れてる?
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ