名探偵コナン
□第2話
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あの後、警察が来て男性二人を連れていき、店内は平穏を取り戻した。
助けてくれた男性には、何かお礼をと言ったが、そのまま料理の代金を払って帰ってしまった。
私は今回の件を店長に謝ったが、「君は悪くないよ。これからも精一杯働いてくれ。」と、店長は私のことを受け入れてくれた。
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「そんなことがあったの!?」
次の日。
大学で友人に、昨日のアルバイトの時のことを話していた。
「真里、災難だったね!怪我なくて良かったよー!」
私に抱きついて心配してくれる友人。
『心配してくれてありがとう。』
「てか、その助けてくれたイケメンの名前は聞かなかったの??」
『えっ、うん。お礼は良いって言われたし。』
「もぉ!それだから真里には彼氏ができないんだよー!そういう出会いは大事にしなきゃ!自分を助けてくれた王子様。これは運命の出会い。とか思わないの!?」
『夢見すぎだって。』
妄想を始めた友達を見て、私はふふっと笑っていた。
「あなたは昨日の―――。」
後ろから声がして振り向くと、昨日助けてくれた男性が立っていた。
『あっ、昨日はあり「キャー!イケメン!お名前教えてください!」ちょっと、急に失礼だって。』
そんな私達を見て、男性は微笑む。
「良いですよ。僕は沖矢昴と言います。同じ大学だったんですね。昨日捕まれた腕は痛くないですか?」
『あっはい。心配してくださりありがとうございます。(沖矢……、やっぱり知らない名前。)』
「私はこの子の友達の白木柚葉と言います!この子は真里!ねぇねぇ沖矢さん、今度一緒にご飯行きませんか?」
『ちょっと、柚葉。』
「良いですよ。オススメの喫茶店があるので、一緒にいきましょう。」
イケメンの前で喜ぶ友人の誘いで、一緒に食事に行くことになったのであった。