短編
□クリスマス(降谷夢)
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今日は降谷と2人でイルミネーションを見に来ていた。
そう、クリスマスデートというものだ。
『うわぁー、綺麗ですね。』
「そうだな。」
私はイルミネーションを見て目を輝かせていたが、降谷はそんな私を微笑ましく見ていた。
『零さん、写真撮ってもらえるみたいですよ。行きましょう。』
私は降谷の腕を引き、写真スポットへと向かっていく。
「お二人ですね、どうぞ。」
スタッフの人にカメラの設定をした携帯を渡して、私たちは指定の位置に立つ。
「もう少し寄ってください。」
スタッフに言われ、私達はお互いに近寄る。
『(ち、近い///)』
触れるか触れないかの距離だが、私はドキドキしていた。
そんな私を見て、降谷は私の肩に腕を回す。
『零さん///』
「この方が良いだろ?」
「それじゃあ撮りまーす!」
パシャ
『ありがとうございました。』
私は携帯をもらい、撮ってもらった写真を見る。
『(私だけほんのり顔が赤い。)』
「よく撮れてるじゃないか。」
『はい。あとで送ります。』
「それにしても、本当に可愛いな。あれくらいで顔を赤くするなんて。」
『だって!』
これ以上は恥ずかしくて言えない。
「だって?」
『何でもないです。降参です。』
「まぁいいか。もう少し回ろう。」
降谷はさりげなく私の手を握り、歩き始めた。
『(温かい。)』
あなたのことが大好きです。