名探偵コナン

□第4話
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今日は一人でポアロに来てみた。

もちろん、目的は安室さんだ。

『こんにちは。』

「いらっしゃいませ。」

ポアロに入ると、女性の従業員さんが出迎えてくれた。

『あれっ、今日は安室さんは来ていないんですか?』

「なんだ、また安室さんのファンの子ね。安室さんは今日は休みよ。」

“また”ということは、他にも同じように安室に会いに来た人がいるようだ。
安室のあのかっこよさなら、ファンクラブもあるのかもしれない。

『ごめんなさい。ファンではないんですけど、少し聞きたいことがあって。でも、大丈夫です。食事はしていきます。』

どうぞ、と席に促され、私はパスタとオレンジジュースを頼んだ。

「ねぇねぇお姉さん、安室さんと知り合いなの?」

隣に座っていた小学生くらいの男の子が、そう話しかけてきた。

『知り合いというか、この間助けてもらったの。』

「ふーん、そうなんだ。お姉さん、銃を使う仕事でもしてるの?」

男の子は初対面だというのに色々と聞いてくる。

『ん?あぁ。仕事じゃなくて、部活動でね。サバイバル部って言って、建物や森の中で、着色弾を使って撃ち合うようなことをしてるの。銃は使うけど、実弾じゃないから危なくないよ?』

「そっか!お姉さんの指に、拳銃を使う人に特有のタコができてたから、そういう仕事なのかなって思って。」

男の子は「それじゃあね。」と言って、お店から出ていった。

『(なんか疑われてる?)』

そんなことを考えてる私の顔を見て、店員さんがパスタとオレンジジュースを持って声をかけた。

「コナンくんは、ここの上の毛利探偵事務所の子なんです。探偵の毛利さんと一緒にたくさんの事件をみてきてるから、ちょっとしたことが気になるんじゃないかなと思いますよ。」

『探偵……。そうなんですね。』

「はい、本日のパスタとオレンジジュースです。」

『ありがとうございます。』

コナンくん、毛利探偵。

『(人探しもしてもらえるのかな。でも、お兄ちゃんは警察。写真を誰かに見せて探すのはよくないよね。)』
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