星空のしたで〜第2章〜(第40〜125話)
□第47話 奪還
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(おまけ)
「組頭、只今戻りました。」
「ん。ちゃんと渡せた?」
「……はい。勝手なことをしてすみませんでした。」
「まぁ、私は夢のお告げなどのために忍術学園と事を構えるのは得策でないと思うからいいんだけどね。子ども達と戦うのも気が進まない。…あとは殿がどこまで本気かどうかってとこだな。」
「…殿は彼女を本気で妻に迎えたいのでしょうか。」
「さぁどうかな。だが、近々戦を始めるから、こんなことも構ってはいられなくなるだろう。」
組頭は「それに」とため息をついた。
「殿の心は叶わぬ恋に長らく捕らわれているからねぇ。」
「叶わぬ恋…ですか?」
「うん、あれは絶対無理。今回を機に忘れられたらと思ったけど、上手くはいかないもんだねぇ。」
組頭は腕をくんで「いやー、ないない。」と呟いた。
城主になってもそこまではっきり手に入らないと断言できる女性とは一体どんな人なのだろう。
私はいつか見てみたいものだと思うと同時に、たまみさんにはうまく逃げきって幸せになってほしいと思ったのだった。