星空のしたで〜第1章〜(第1〜39話)

□第6話 花売り
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「ねえ、何かあったのかな?」

「何で土井先生が来てるの?」

「さぁ…でもなんか戻りにくい雰囲気だな。」


結局、その日のアルバイトはそこまでとなり、残ったお花はお地蔵さまにお供えして皆で帰った。
怖い思いはしたけれど、土井先生の格好いい姿を思い返し、私は一人微笑んだ。



(おまけ)

「そういえば、さっき初めて伝子さんに会ったんですけど…」

「あぁ、驚いたでしょう。」

「あれ、山田先生なんですよね?」

「そうですよ。もう半ば女装が趣味というかなんというか…はは」

「お化粧してくださって、私も濃いメイクになるんじゃないかって一瞬焦ったんですけど、そうじゃなくてよかったです。」

「……」

「…どうしましたか?」

「…さっき、言いそびれたのですが…」

「?」

「……いえ、何でも…(可愛いすぎて心配だなんて言えん!)」

「?…そういえば、きり丸くん達も女装してたんですけど、忍者ってみんな女装するんですか?」

「まぁ、変装は必要になることがあるので、その一つとして女装することもあります。授業でも練習しますし。」

「へ〜…」

「な、なんですか…」

「土井先生の女装見てみたいなぁって…」

「見せません!」

たまみの前では女装すまいと心に誓う半助だった。
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