夢想乱舞


□▼ 妖ノ花 −アヤカシノハナ−
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「君の白い素肌は、仄暗い闇夜に
よく映えて、本当に綺麗だね」


そう耳元に囁きながら、にっかりは
桜月の耳朶を甘噛みし、
首筋を指先で撫でる。
その焦らすような触り方に、
桜月は酷く感じて、
背筋に悦びの電流が走った。



『にっかり、さん……っ』

「二人きりの時は、
青江と呼んで欲しいな。
ね?桜月……」

『は、い……青江、さん……』



桜月は恥じらいから
頬を薄紅色に染め、俯きながら
小さくにっかりの名を呼ぶ。

そんな彼女がとても愛らしくて、
にっかりは再度、
顎を優しく指で挟み、
ゆっくりと口付けた。


そのまま、重力に任せて押し倒すと、
桜月の衣服の上着に手を掛け、
合わさった襟元の中へと手を忍ばせる。

豊満な胸の柔らかさを堪能するように、
ゆっくり優しく、掌で包み
回し揉めば、控え目ながら確実に艶のある、
甘く蕩けた啼き声が桜月から上がり、
感じているのが一目で解った。



『は……ぅ、ん……っ』

「もっと、声を出して良いんだよ?
ほら……彼女達に聞こえるように」

『ひゃっ……!ぁ……ん』



ピンと固く勃ち主張する胸の突起を
指先で摘まれた後、爪弾かれて、
桜月は素直に甘啼く。

自分達を凝視するモノ達の視線が
より一層、恨めしさを増したのを感じて、
桜月はぎゅっと、にっかりに抱き着いた。



「ああ……彼女達の恨めしさが、
とても増したねえ。ふふ、そうだよね。
君達も、こうして僕達に優しく
愛されたかったよね。でも……」


にっかりが、桜月の下着に触れ、
布越しに濡れた花弁を刺激しながら言う。



「残念だけど、君達には興味が湧かない。
この子だから、
桜月だからこそ、僕達は愛すのさ」

『青江、さ……んん……ふ、ぁ』



(気持ちいい、よぉ……)

桜月の瞳はうっとりと恍惚に微睡み、
ぐりぐりと花芽を刺激されて
背中を弓形に仰け反らせ、快楽に陶酔した。



「ん?達してしまいそうかい?」

『は、い……っ』


にっかりはふわり微笑み、
「それなら一度、イこうか」と
直に花芽に触れ、強く擦る。

それだけで桜月は呆気なく絶頂し、
靱やかに仰け反った後、
くたりと脱力して、にっかりを
熱の孕んだ虚ろ目で見詰める。



「ふふ、どうだい?
誰かに見られながらの行為も
悪くないだろう?」

『ん……はい……』


快楽の熱に浮かされた桜月は、
ぼうっとする意識に任せ、
にっかりの頬を両手で包み、
そのまま引き寄せ、そっと口付けた。



『青江さん……大好き……』

「ふふ、僕もだよ、桜月。
君だけを、愛しているよ」



至極、愛おしげに髪を撫でながら
優しく甘い口付けをすると、
にっかりは桜月の下着を
完全に脱がせ、脚を開かせる。
そして、その柔らかな太腿を
掴み固定すると、
馨しい花蜜溢れる花弁の中心へ、
熱い舌を挿し入れる。



『ひゃ、ぁ……っ、んんっ!』


熱い舌が、内壁を味わい尽くすように
縦横無尽に中を犯し、
そこから与えられる
凄絶な快感に、桜月は
蕩けきった嬌声が止まらなくなった。





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