夢想乱舞


□▼ 籠ノ鳥姫
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「中が締まったな。大将、イきそうか?」

『んっ……!イく、イッちゃうっ』

「それじゃあ、一緒にイこうな?」



貪欲に快感を求めた結果、桜月は、
あっという間に快楽の津波に呑まれ、
頭の中が真っ白になる。

そのタイミングで、薬研に耳元で
低く囁かれた桜月は、
身体中、甘い電流が駆け抜けていき、
背中を大きく仰け反らせて、絶頂。


蜜壷をきゅっと締め上げ痙攣すれば、
ほぼ同時に達した薬研の逸物が
中の最奥でどくん、と弾け、
多量の白濁を射出して果てた。



『しゅごい……っ、いっぱい
出てるよぉ……!』



流石は神様、というべきか。
達して中で弾けた逸物からは、
ビュル、ビュルと勢いよく
白濁が放出され、暫く止まらなかった。




桜月が微睡む瞳で窓の外を見遣れば、
とうに太陽は真上に来ていて、
もうすぐ昼餉の時間だ。



「大将、起きれるか?」

『ん……大丈夫……』



薬研に背中を支えられて
身体を起こした桜月は、
乱れた衣服を整え、立ち上がる。



『そろそろお昼ご飯だよね?
大広間、行こっか』

「ん、そうだな」



桜月の微笑みに、
薬研もまた微笑みを返す。

だが、桜月は気付かない。

その微笑みが歪んでいて、
桜月を見つめる瞳に
狂喜が孕まれている事を……。



桜月は最早、
完全鳥籠暮らしの飛べない鳥。


囚われてしまった鳥の姫は、
甘い毒餌を与えられ続け、
ゆっくりと侵蝕されて行くだろう。




「愛してるぜ、大将……」





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