夢想乱舞


□* 放課後Darling
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「光忠せんせぇー♪」

「君達、また来たのかい?」


「休み時間の度に僕に会いに来て、
熱心だね。勉学にもそれくらい
熱中して欲しいな」なんて、
甘い笑顔で優しく女生徒達の
相手をしている彼は、
我が校で人気No.1の養護教諭。

去年、我が校に赴任して来た、
保健の先生、光忠さん。


妬けちゃうよ……
だって、彼は……光忠先生は、
私の……旦那様だから。



そう……私と光忠先生は、
実は家が隣同士だった
幼馴染みの間柄で。


「わたし、みったんの
およめさんになるから!」と
宣言した(らしい)事を、
私はすっかり忘れてたけど
彼は覚えていて。


我が校に赴任して来た彼の
「約束、叶えに来たよ」という
甘い台詞に落ちてしまい、
去年、彼の嫁に貰われた……

はい、私がJK新妻です。



学校内では、当然ながら
夫婦なのは秘密で隠しているから、
誰も、私達の関係は知らない。

だから、学校での彼は
恋人がいない女生徒や女教師達に
必然的に狙われていて、
それはもう、沢山の色目で見られ、
色仕掛け攻撃を受けている。


それを、彼もまた普通に
優しく受け止めて
相手してあげてるから、
だいぶ……うん。イライラがやばい。



こうして、私がカーテンを仕切りに
ベッドに寝ていて、
会話を聞いているの、知ってるくせに……

先生は、本当に意地悪なSだ。





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