短編
□バレンタイン
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「葵ちゃ〜ん、おはよう」
と言いながら避ける間もない勢いで抱きついてきたみるきーが耳元でコソッと
「彩ちゃんに告白するん?」って聞いてくる
『おは・・・・え?は?
・・・み、みるきー、ちょっと来て』と腕を掴んで立ち上がる。
「随分、積極的やなぁ。葵ちゃんは」
『いいから!』
「なんや、葵、顔真っ赤やで」
『彩、うっさい!』
「おい、なんやと」
『もー、いいから!』
みるきーを廊下に連れ出して
『えっとぉ。さっきのはどういう・・・?』
「バレバレやで。彩ちゃんは鈍感だから気づいてへんけどな。まぁ、みるきーちゃんに任せなさい」
『ちょっ』
「部活前に生徒会室な」
『なっ、、』
「二人きりにしたるから。
あ、はい。これバレンタインのチョコな」
『あ、ありがとう。
って、は?ちょっと待って、、、』
「逃げたらあかんで!!」
有無を言わさずそう言って席に戻るみるきー。
チョコは持ってきてるけど
心の準備というか、、ほら、色々さ
『・・・はぁ。マジかよ。』