アイドル彩との日々

□その1
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「ただいま〜」


『あ、おかえり〜。お疲れさま』


「あー、お腹すいた」


『先にシャワー浴びといで。ご飯用意しとくから』

「ありがと。じゃ、お言葉に甘えて」


『うん。ごゆっくり〜』


アイドルである私、山本彩は大学生の神楽葵と付き合ってます。



しかも東京で同棲までしてます。
かわいい彼女のおかげで忙しい日々も頑張れます。




早く葵の顔が見たいからささっとお風呂を済ませた。


『あれ?早いじゃん。ちゃんと洗った?』


「うん」


『もうっ!髪の毛濡れたまんまじゃん!ちゃんと乾かしてきて!』


「へーい」


ちゃんと乾かしてから部屋に戻るとテーブルには夕飯が用意されてた。


『今日は煮魚にしたよ〜』


「おいしそ」


向かい合わせに座って一緒に食べる。


『「いただきまーす」』


『うっま!!』


「おい。作った本人が先に感想言うんかい」


『うひひ。どう?どう?』


「ん。うっま!」


『んふふ。やっぱり〜!』



ニコニコしてめっちゃ嬉しそうな顔に
こっちまでニヤけてしまう。



「やっぱ葵、料理うまいな」


『えへへ。いつでも嫁にいけるでしょ?』


「え?」


『あー、深い意味はないから。流れで言っただけだから。ごめん』


「いや、謝ることちゃうけどな」


『あ、おみそ汁も飲んでみて。スペシャルだから』


「あぁ、うん」


今度はわくわくした顔で見てくるからみそ汁も飲んでみると


「え?うっま」


『あはは。さっきとリアクション一緒かよ』


「んー?カニ?」


『せいかーい。豪華でしょ?店でくれたの』


葵は定食屋でバイトをしてる。
個人経営らしくシフトも融通きくし、こうしてお裾分けもしてもらえるらしい。


ご飯食べながらテレビを見て笑いあってると、あぁ、幸せやなって思う。


『じゃっ、お風呂入ってくんね』


「一緒に入る?」


『あ、入る?』


「え?」


『うっそーん。自分で言っといて何驚いてんの?あはは』


「あ、いや、入ってくれんのかなって」


『シャワーだし一緒に入る意味ないじゃん。じゃ行ってきまーす』


葵はこうやってあたしを弄ぶ。



シャワーじゃなけりゃいいんかな・・・?


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