こんなはずじゃなかった

□10話
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ある日の授業中。


ガラッと教室のドアがあいて生徒指導の先生が


「授業中にすみません。えーと。あ、神楽さん。荷物まとめてちょっと来て」


『え?』


あまりに急なことであたしを含めクラス中がキョトンとしてる。


「神楽さん!早く!!」


『あ、あぁ、はい』


荷物をまとめて立ち上がる。
菜々ちゃんと目を合わせ首をかしげながらもとりあえず、じゃーねの意味を込めて軽く手をあげる。


そのままついていくと車に乗るように言われ


「さてと神楽さん、病院まで送るから」


『え?病院ですか?』


「お母さん事故にあったって」


『えっ・・・・!?』


「命に別状はないらしいけど詳しくは家族じゃないと伝えられないって」


『・・・・・』


お母さんが事故?
どうして?




病院に着いて案内されるとお母さんは処置室にいて意識はまだ無いそう。
担当の先生から説明あるからちょっと待っててねって看護師さんに言われた。


『先生、あとは大丈夫です。送っていただいてありがとうございました』


「え?一緒に説明聞くよ?」


『いえ、大丈夫です。明日詳しく説明します』


「そう?じゃぁ、帰っちゃうよ」




数分後、担当の先生が来て別の部屋で説明してくれた。目撃者によれば歩道を歩いてる時からふらふらしてて倒れるように道路に出たらしい。


過労気味で栄養状態も良くない。そして事故のせいで右足大腿骨骨折。このあとすぐに手術をする。入院はおそらく2週間でそのあとはリハビリで通院になること。全治は3ヶ月。



とりあえず良かった。
あとは早く意識が戻るといいな。


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