短編

□バレンタイン
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廊下を曲がったところで


「どうやった?・・・って、え?
・・・まさか!?」


みるきーと里香ちゃんがいた。



『うん。ダメだった。へへ。』



「え!嘘やん!」



「あのアゴ〜!一言、文句言うてきたるわ」



『里香ちゃん、もう部活始まるよ。行こ』


「いや、でも・・・」


『彩とは友達だから』



「じゃ、あたしが言ってくる」


『みるきー。大丈夫。そんな気してたし』


「でも彩ちゃんだって、、」



『ううん。すっぱりフラレたし。
それが彩の気持ちだから』


「・・・なんかごめんなぁ。
余計なことしちゃったな」


『そんな事ないよ。きっかけくれてありがと』



「・・・・・」



『里香ちゃん、行こ』



「あぁ、うん」




体育館に向かってる途中にも女の子から
チョコを渡されて



『ねぇ里香ちゃん。

あたしはほんとに彩のこと好きだったのかな。

フラレたのに涙も出ないし、こうや
って他の女の子にチョコ貰えるの素直に嬉しいの。


・・・・・なんなんだろうね』


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