短編

□カモフラージュ
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次は〜

「なぁなぁ、葵、キスしてい?」


『はぁ?ダメだよ、恵ちゃん』


「なんで?」


『なんでも!こらこら太もも触るなっ』


恵ちゃんは積極的ですねぇ。
隣に座ったかと思えば椅子の距離を詰めて
顔に手を伸ばしてもう片方の手は足を攻める。


これはさすがに・・・ほら。


「おい、上西。何してんねん」


「え?葵、かわいいなぁって」


「はぁ?ここ楽屋やぞ」


「知ってる。だから何?」


「あ?」


「あれ?葵に手出すなってこと?」


「そういう事言ってんちゃうねん」


「じゃぁ何?」


「やから・・他のメンバーも見てるやろ」


「皆が見てるのなんていつものことやんか」


「いつもやめろや」


「今までなんも言わんかったのに今日は何?」


「・・・いつもより目についたからや」


「それは葵がさや姉のやから?」


恵ちゃんはさや姉が「そうや」って言いやすいようにパスしてくれてるのに


「あ、いや・・・」


「はぁ。・・・じゃぁ、問題ないやん」


「え?彩ちゃんのやないの?」


「らしいで」


「ほんじゃぁあたしも狙っちゃおっかな」


「『え?』」


まさかのわるきーも参戦してもーたで。


「彩ちゃんのなら取るわけいかへんけどフリーならチャンスあるやーん。なぁ〜葵?」


『ん?・・・う〜ん、、』


「ほんじゃ・・・チュッ」


『「!!!」』


あ。



「んふふふ。葵、赤くなった。かわいい」


葵のほっぺをつんつんしてる。


「おい!美優紀!!」


「ええやん。ほっぺにくらい」


「場所の問題ちゃうねん!葵も葵や!」


『え、だって、今のは・・・』



「もう、ごちゃごちゃうっさいねん!」


お。百花が来たで。


「さっきからなんなん?葵とさや姉、付き合ってんねやろ!バレバレやねん。はっきり言うたったらええやん!」


「・・・・・」


「付き合ってんねやろ?さや姉のことやから恋愛禁止なのにキャプテンの私が・・・とか思ってんやろ?そんなん好きならしゃぁないやん。誰も文句言うやつおらんわ」


『・・・実は』


「葵!!」


『もう言っちゃおーよ』


「・・・・・」


「なぁ、彩ちゃん。葵、もらっていいの?」


「・・・あ、あかん」


「じゃぁ、付き合ってるってこと?」


「・・・うん。やから」


「ん?」


「葵にちょっかい出さんといて」


『え?』


「特に同期は」


「なんでやねん」


「葵、すぐなびくねん。フラフラすんねん」


『しないよぉ!』


「美優紀とか百花が本気出したらすぐやろ」


『はぁ?あたしが好きなのは彩だけだもん!2人が本気?出したってなびかないもん!!さっきも言ったのに』


葵は立ち上がってさや姉のアゴ掴んだと思ったら
おもむろにキスした。楽屋は悲鳴(歓声)に包まれる。


「キャー!!」

「うはぁー」

「えぇぇぇ〜!」


「「いやいや、あたしら勝手にフられたで」」


さや姉はといえば


「何してんねん!」


『さっき愛を確かめあったのにそういうこと言うから皆の前で改めて分かってもらおうと思って』


「はぁ・・・ほんま恥ずかしい」


「え?愛を確かめあったって、あの数分でヤッてきたってのか!?」


まぁ、そこはつっこむわな。


「あ?・・・まぁな」


『いやいやいや、ヤッてないから!』


「ヤッたとかヤらないとか言うな!若いメンバーもいるんやで!!」


『ごめんなさい』


「葵、山田に怒られてやんの」


『元はと言えば彩が・・・』


「まぁ、今日ヤるけどな」


「さや姉っ!!」


「うひひひ」


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