短編

□楽屋にて
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『おはようございまー・・・す』


楽屋に入ると他のメンバーは誰もいなくて
なんと彩さんがソファーで寝てるじゃないか!


え!ヤバい!大好きな彩さんと二人っきり!
しかも彩さん寝てるから勝手に見放題!


とりあえず荷物をテーブルに置いてスマホを取り出す


カシャッ

カシャッ

カシャッ


はぁ、かわいい


顔ちっさいし、色白いし、スベスベだし


・・・さ、触っちゃおうかな


彩さん忙しくて疲れてるからそうそう起きないはず


きっとチューしたって起きないし


え?チューしちゃう?


いやいや、うっかり起きたら言い訳できないわ



よし!


彩さんのほっぺを指でツンとした瞬間


「チューでもえぇよ」


パチッと目を開けた


『え?えぇぇぇぇぇっ!うあぁぁぁぁぁぁ!』

壁際まで後退りして壁側を向いて彩さんに背を向ける
彩さんに合わせる顔がない
めっちゃ顔熱い


『すいません!すいません!』


「なぁ」


『はわゎゎゎゎ』


すぐ後ろに気配がして逃げようとしたのに


「どこ行くねん」


そう言ってお腹に手が回ってきた
背中には彩さんの温もり
そう。つまり抱きしめられてます


『はぁぁぁ・・・勘弁してください』


「なんで?」


『・・・心臓持ちません』


「かわいいって言ってくれたやん」


『!!!』


「心の声だだ漏れやったで」


『・・・っ』


「なぁこっち向いてぇや」


おずおずと彩さんの方へ向き直ってみたけど
近すぎて手で顔を覆う


『はぅっ!!』


「なんで顔隠す?」


『ち、近すぎて恥ずかしすぎます』


「あたしは葵の顔が見たいのに」


すると両手首を掴まれて下に降ろされた


パッと目が合ったけどやっぱり直視できなくて
顔を横に向けて視線から逃げる


「もぉ〜・・・チュッ」


『えっ?はっ?』


確かに自分のほっぺからチュッと聞こえたから彩さんを見るとニコニコしながら


「んふふ。やっとこっち見たな」


『な、な、なにするんですか!』


「チューしてほしいんかと思って」


『んなっわけ・・・ないです』


「お?一瞬迷ったな?」


『・・・ち、違います。もうっ、ニヤニヤしないでください』


「やって、嬉しいんやもん」


『?』


「あたしも葵が好きやで」


『え?』


「葵、あたしのこと好きやろ?」


『・・・好き・・ですけど』


「んじゃぁ付き合ってみる?」


『え?えぇぇぇぇぇーっ!?』


「今日驚きすぎやな」


『うぅぅ・・・展開早すぎてついていけない』


「・・・嫌?」


『そ、そんな事ないです!!』


「ほんじゃあ?」


『よ、よろしくお願いします』


そう言うと彩さんは大好きな笑顔で抱きついてきた


『うはぁぁ』


刺激が強すぎです、彩さん


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