あ・か
私も音也も、悪くなかったのに。
家族を大切に、そう周りから言われていた。
自分の思いは、二度と思い出すことなんて、ない。
「ねぇねぇ!!くっつけっこしよ!」
「いいよー!」
小学4年の頃、同じ施設で育った私と音也は考えられないような遊びをしていた。
互いの性器を出して見せあったり、触ったり、こうすると気持ちいいね、なんて言いながら、どんどんエスカレートしていった。
「きみのおまたにおれのをいれたら、どうなるのかぁ?」
「してみるー?」
それがすべてのはじまり。
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