ぼくがぼくになった日

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それからも交際は順調で、同棲を始めて5年。
付き合ってからは8年。ぼくも彼女も25歳になった。


友達が結婚した、子供が生まれた、そんな話を楽しそうになまえちゃんがする度に、そろそろ覚悟を決めようかと思っていた頃、彼に会ってしまった。





美風藍。





「なまえちゃんも会いに行こう。あれは愛音だよ!絶対!とぼけたフリしてるだけだって。ぼくとなまえちゃんが揃えばきっと、愛音だってわぁっと騒ぎたくなるに違いないよ!」



事務所に用があった日の夜に近くのカフェで落ち合うと美風藍のいるというレコーディングルームになまえちゃんと2人で向かった。



「愛音……?」


「何?ボクは美風藍。今作曲をしているんだけど、何か用なの?」


「愛音!ねぇ、愛音なのよね!?」


「レイジに続き、キミまで。失礼な人たちだね」


確かに見た目も容姿も声までもが愛音そのものなのだ。ただ、彼は15歳なのだと言うこと。兄弟等もおらず、どうしても愛音との関係者だということが証明できなかった。






やっぱりダメそれからも交際は順調で、同棲を始めて5年。
付き合ってからは8年。ぼくも彼女も25歳になった。


友達が結婚した、子供が生まれた、そんな話を楽しそうになまえちゃんがする度に、そろそろ覚悟を決めようかと思っていた頃、彼に会ってしまった。





美風藍。





「なまえちゃんも会いに行こう。あれは愛音だよ!絶対!とぼけたフリしてるだけだって。ぼくとなまえちゃんが揃えばきっと、愛音だってわぁっと騒ぎたくなるに違いないよ!」



事務所に用があった日の夜に近くのカフェで落ち合うと美風藍のいるというレコーディングルームになまえちゃんと2人で向かった。



「愛音……?」


「何?ボクは美風藍。今作曲をしているんだけど、何か用なの?」


「愛音!ねぇ、愛音なのよね!?」


「レイジに続き、キミまで。失礼な人たちだね」


確かに見た目も容姿も声までもが愛音そのものなのだ。ただ、彼は15歳なのだと言うこと。兄弟等もおらず、どうしても愛音との関係者だということが証明できなかった。






やっぱりダメだった。
彼女を連れてきても何も反応がない。
彼は美風藍。
ぼくのエゴは見事に打ち砕かれることとなった。。
彼女を連れてきても何も反応がない。
彼は美風藍。
ぼくのエゴは見事に打ち砕かれることとなった。
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