マギ 伝説の迷宮

□伝説と呼ばれた迷宮
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「迷宮?」
聞き慣れない言葉に町のみんなは首を傾げる。
「そう、迷宮。君達も知っているだろう?今あちこちに出現している巨塔などの建築物の事さ」
どうやら町のみんなは知っているようでザワザワとしている。
そして、その話を聞いていた一人の少女が旅人の元へ行き
「迷宮の中ってどうなってるの?」
その問いに旅人は
「それは行ってみないと分からない」
その答えを聞きしばらく考えたあと少女は町の人達が想像もしていなかったことを言った。


「私迷宮に行きたい!」
町の人たちは、誰一人として帰って来れなかったという迷宮に小さな少女一人が挑むと聞いて全力で止めようとしたが、そんなことを少女が知るはずもない。
だって少女はただ好奇心で行ってみたいと思っただけなのだから。
しかしその答えを聞いた旅人は
「いいよ、だけど君一人じゃ街の人も心配するだろう。僕も一緒に行くよ」
少女はとても喜んだ。


そして出発の日。
少女の家族や町の人達が見送りに来てくれた。
少女を迷宮に行かせることにまだ迷いがあった母親も、少女のまっすぐな目を見て折れたようだ。
そして少女と旅人は町を出た。
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