☆人魚姫遊戯☆
□【※】六☆人魚姫遊戯☆
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【※】☆人魚姫遊戯☆
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「あ」
「痛いか?」
「痛─────」
く、はない。
半分、咥え込み、半分、咥え込めない、幻狼のモノを、そこに感じる。
「あ」
「痛いか?」
「痛─────」
み、はない。
半分、萎え、半分、勃っている、柳娟のモノ。
(後ろも、痛くはないけどぉ)
(前の方が、気持ちいいかもぉ)
(あ)
半分、咥え込み、半分、咥え込めないでいる、柳娟のそこを突く。
「ん」
と、見せかけて、突かない。
「ン」
柳娟の、半分、萎え、半分、勃っているモノを、しごく。
「ンッ」
柳娟の、そこを突くように、腰を動かす。
「ア」
と、思わせて、腰を動かさない。
「アッ」
柳娟のモノを、しごく手を動かす。
「アッ……」
腰を前後に動かさず、
「アッ……アッ……」
手を上下に動かす。
「アアッ」
幻狼は、腰を前にも後ろにも振らず、
手を、一定の動きで、上下さす。
「…アッ……、あっ、、あっ、、幻狼……、ン…ン…」
(ハァ……、やっぱり、そこを、そう、そーされるの、気持ちいい……、
また、気持ちよく……なってきちゃった………)
少し腰が動いてしまう。
前が刺激され、意図せず、後ろも刺激される。
「……ン」
さらに腰が動いてしまう。
前の刺激が、後ろの刺激になる。
「ン……」
もっと腰が動いてしまう。
前を刺激し、意図して、後ろも刺激する。
「ンンッ……ンッ……ん、ん、ンンッ」
腰を動かす柳娟。
刺激を求めると、求めた刺激が与えられた。
求めた刺激が与えられると、より刺激を求めた。
その刺激が与えられると、より強い刺激を求め、
そのより強い刺激が与えられた。
そのより強い刺激が与えられると、もっと強い刺激を欲し、
そのもっと強い刺激が与えられると、
もっともっと強い刺激を欲する繰り返しは、
寄せては返す波のように、柳娟の下半身を、刺激した。
柳娟は腰を動かす。
「アアンッッ♡」
突然、海に落ちた雷に打たれ、
全身を、痺れ焦がすような、
その刺激に、声を上げた。
「アアッ……アッ……あ、あ、アアッ」
─────柳娟は、幻狼のモノを、そこで感じた。
「アアンッッ♡」
(ハァ……、やだ……、このっ、
ここっ、こーするのっ、気持ちいい……ッ、
すごく、気持ちいい……ッ、すごい、気持ちいい………ッ)
柳娟は腰を動かす。
「…ン、、……幻狼…」
「気持ちええか?」
「…ア、、……幻狼…」
「前と後ろ、どっちが気持ちええ?」
「…ハァ、、……幻狼…」
「全部、入ってもうたわ」
幻狼は、柳娟は腰の動きに合わせて、腰を動かす。
(ン、、ンン、、ン……、ンンッ)
(ん……、だめ……、イキそう………)
(でも、お酒のんでるから、イケないかも………、
あ、やっぱイキそう)
「幻狼、キスして……」
「ああ……」
ディープキスをしながら、幻狼のモノに突かれ、
ディープキスをしながら、柳娟のナカを突く。
(気持ちええな………)
(イッてまうわ………)
(でも、酒のんでるから、イケんかもな………、
あ、やっぱイクわ)
「ンッ、ンッ、ンッ、ンッ、ン〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡」
ディープキスをしながら、幻狼のモノに突かれ、射精した柳娟。
射精しながら、ナカをうねらせ、幻狼のモノをねぶる。
(あ〜〜〜〜ッ、アカンッ、アカンッ、アカンッ)
そのナカの動きが、ぴたり、と、止んだ。
(ん?)
まるで、凪の海のよう。
(ん??)
月も昇らない、太陽も沈まない、星の浮かばない、
満ち引きのなにもない、まるで、時が止まり、
それ以上、時が進まぬ、海のよう。
(………??)
それが、どっ、と、一気に引いてゆくと、一気に満ち、
ぐっ、と、魂<命>ごと、全ての生命は海から来た、
その源に、誘い戯れ誘(いざな)われる感覚を、
感じるとも覚えると、柳娟のナカに、射精した。
─────ナカに、出すつもりはなかった。
─────ソトに、出すつもりだった。
「…ン、、……幻狼…」
「…ハァ、、柳娟、よかったわ……」
もう一度、キスをする。今度は、軽く。
その唇を、軽く噛む。何度も、何度も。
「…ア、、……幻狼…」
その唇を、噛み返す。気がすむまで。
半月が、半分、光にその身を晒して、
半分、闇にその身を隠して、
窓の外から、中の続きを、横に見る─────。
─────幻狼の腕を枕に、自分の話をする柳娟。
「子供の頃、海の外の世界のことが描かれた、絵本の中の世界に憧れていたわ」
幻狼の足に、自分の足を絡ませる。
「いつか、王子様があらわれて、
あたしを、世界一幸せなお姫様にしてくれるって、ずっと、信じてきた。
ずっと、ひとりで、願ってきたの。真珠に。
どうか、世界一素敵な、王子様に出逢えますようにって。
本真珠にも、淡水真珠にも、白蝶真珠にも、黒真珠にも」
柳娟の、絡んだ足に、自分の足を絡ませる。
「だからあの満月の夜、絵本でしか見たことのない大きな船に、
本当に、王子様が落ちてきたんだと思った。真珠に願った、願いが叶って。
そしたら、幻狼、あんたなんだもん」
絡まる足を撫でる柳娟。
「王子様だと思ったのに」
物憂げな瞳で幻狼を見る。
「命と引き換えに手にした足で、
一度、陸に上がったら、もう二度と、海には戻れない。
それがあたしの運命なの」
絡んだ足を撫で返した幻狼。
「このまま、そのまんまのカッコで、ここにおったらええやん」
首をかしげた柳娟。
「なんか言った?」
「なんも」
首を振った幻狼。
柳娟は、
「さ、これで、あたしのコト、わかったでしょ?─────全て、ね?」
と、足を撫でるのをやめ、
「もう、あたしは、変なオンナでも、よくわからないヤツでもないはず」
と、言って、
「あたしのこと、ちゃんと、王子様に紹介してよね」
絡めた足をほどいた。
幻狼は、
「ああ」
と、返事をし、
目を閉じると、そこはすぐに、
海の底と、同じ色になった。
to be continued…