☆短編小説☆

□☆別冊雛菊≪マーガレット≫遊戯☆
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☆ミニおゆーぎ☆別冊雛菊遊戯☆@



「あー、暇やな」

「ちょっとぉ、あたしの部屋でヒマがらないでくれる?」

「エロ本とかないんか?この部屋」

「エロ本はないけどぉ、はい。これでも読んでなさいな」

「なんやねん」

「別冊雛菊♡少女漫画よ」

「少女漫画ぁ〜??」

「他愛ないけど、後宮の女のコたちの間で流行ってンの。
ほら、あのコたちって退屈でしょ?
することと言えば、おしゃれか人の噂話か意地悪ばっか。
それで、一度の陛下のお手付きもなく、
籠の鳥のまま死んでいくコたちも多いって言うんだから、
かわいそーよねぇ」

「お前やん」

「キュンキュンする恋愛漫画や、
ドキドキする恋愛小説が、
彼女たちの最高の娯楽のひとつなのよ♡」

「アホぬかせ。男が、んなオンナ子供の読むモン読めるかぁ!」

「結構、過激でやらしいシーンも多いのよね、最近の少女漫画って」

「何ページや?」

「巻頭カラーよ」

(単純ねぇ)







「ん?

読まないの?」

「漢字ばっかやん」

「あんた、中国人でしょ?」



つづく
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