☆ご指名遊戯☆【翼宿side】
□【※】I☆ご指名遊戯☆
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☆ご指名遊戯☆
I
女は、ぷつり、ぷつり、と、片手で器用に、
胸元のチャイナボタンを、ふたつ外した。
そうして、客の手を取ると、
その出来た隙間へと、その手を導いた。
「あっ、あっ、あ〜〜〜〜っ♡
お客サンッ♡ お触りは、ダメですよ〜〜〜ッ♡」
小ぶりながらも、確かにあった、その胸を、押し付ける女神。
翼宿は、その胸を揉んだ。
「あっ、あっ、あ〜〜〜〜っ♡そんなにされたら〜〜〜〜〜ッ♡」
小ぶりながらも、固く尖った、その胸の先を、押し付ける女神。
翼宿は、その先を弾いた。
「あっ、あっ、あ〜〜〜〜♡ 声が、出ちゃう〜〜〜〜〜ッ♡」
(コッチは、別のモンが、出そうやッ!!)
女は、香油の滑りに任せた、腰の動きを弱める。
翼宿も、香油の滑りに任せた、
女の腰の動きに合わせ、腰の動きを弱めた。
(なんやねん)
くちゅくちゅ、と、香油が擦れ合う音にまざり、
ハァ、ハァ、と、女が熱っぽい吐息を、漏らす。
女は、また、香油の滑りに任せ、腰の動きを早める。
翼宿も、香油の滑りに任せ、
女の腰の動きに合わせ、また、腰の動きを早めた。
(誰やねん、こいつ)
女は、香油の滑りに任せた、腰の動きを、また弱める。
翼宿も、香油の滑りに任せた、
女の腰の動きに合わせ、腰の動きを、また弱めた。
「あっ……ハァ……すごい……
あン…感じちゃう……ああっ……すごい…アアッ……
ああっ……イキそう……すごい……ハァ…」
くちゅくちゅ、と、香油が擦れ合う音にまじり、
クチュクチュ、と、香油とは違う、ナニかが、音を立てる。
女は、その滑りに任せた、腰の動きを、早める。
翼宿も、その滑りに任せた、
女の腰の動きに合わせ、腰の動きを、早めた。
(ホンマの、女神様やないかっ)
それを客の腰の動きに合わせ、何度か、繰り返した女神は、
客のソレに手をやると、チョクに触り、ジカに撫で、
客のソコに寄ったシワの具合で、ソレの加減を、直に見ると、
腰の動きを早め、今度は、それを、弱めなかった。
「ああっ、イクッ…、イクッ…、イッちゃう〜〜〜〜〜ッ♡」
そう口にして、翼宿より先に果てた女が、
「ハァ…♡ こんなのはじめて♡」
と、口にすると同時に、翼宿は果て、
女は、客が果てた後に、
ソレとソレの間を、親指の腹で、
垂直に、ぐっ、と、一押しし、
「………ッ………」
翼宿は、とっさに、口元を押さえて声を押し殺し、
最後の一滴を、滴り落とし終えるまでの間、
何も、考えられない時間が、
果てなく続くような気がしたが、
何も、考えずにいられる時間が、
ずいぶん遠い昔のことのように感じられ、
いつぶりなのか思い出せない気がしたが、
しばらくは、それすら、考えられなかった。
「……気持ちよかった?」
リンリンが、翼宿の耳元で、訊く。
「ああ……。すごい、……よかったわ」
「あたしも♡」
リンリンが、翼宿の耳元で、言う。
少し乱れた後れ毛を耳にかけながら、
気持ち、名残惜しそうに、
翼宿から、その身をはなす時、
香油とは別の、ナニかが、
キラキラと、糸を引いたのが見えて、
翼宿は、慌てて、右腕で、自分の目元を覆い、
それを見て見ぬフリをした。
続