☆ご指名遊戯☆【翼宿side】
□B☆ご指名遊戯☆
1ページ/1ページ
☆ご指定遊戯☆
B
「あー!!」
翼宿は、ぽんっ、と、膝を叩いた。
「今、思い出したわ。オレ好みの女神」
「そーこなくっちゃ☆」
ぽんっ、と、膝を打ち、
カルテを左手に、筆の右手に、筆の先に墨をつける店長。
「じゃあ、まー、アレやな」
「アレ、と」
「細身っちゅーか、小柄っちゅーか、華奢なカンジやな」
「スレンダー、と」
カルテに、客人好みの女神像を記載してゆく。
「足が、引き締まってて、足首がな、細いねん」
「美脚っと」
「まあ、顔はぁ、ベッピンなんやろなァ!?」
「別嬪、と」
「タレ目な」
「タレ目っと。お胸の方は?」
「胸ェ?あー、よーいらんわ。乳のデカいオンナは好かん」
「胸は、無、っと」
胸の、無に、〇をする。
「他には?」
「あとー、度胸があって、気ぃは強いけど、
情深くて、世話好きでー、頭もキレてー、話は出来てー、
まあ、ちょっとー、お喋り好きで、
ギャアギャアと騒がしいとこもあったけどな、
まあ、そこは、愛嬌やな」
「他は?」
「せや!声な!声のエエ奴や!せやせや!大切なコト、忘れとったわ!
一緒に、くだっらんこと喋って、呑んでるだけやのに、
酒の味が5倍旨なる、そんな声なっ」
「ハスキーボイス、っと」
ハスキーボイス、に、〇をする。
「オプションでホクロは?」
「おー!つけたってやっ」
「ホクロ、有、っと」
オプションに、〇をする。
「他は?」
「キリないわ」
「では、まとめますと─────、
スレンダーで美脚で別嬪でタレ目で、
貧乳で度胸があって愛嬌があって、
ハスキーボイスで、ホクロが色っぽい、女神様っと」
「そーなるな」
翼宿は喋り過ぎて渇いた喉を潤す為、
氷がとけ、薄まった茉莉花茶に口を付けた。
「まー、おるワケないやろーけど、そんな女神サマ」
「お客様ッ♡ ひとり、おります!超激レア出勤♡ 超特特SSS級の女神様♡」
「おるんかい」
続