☆ご指名遊戯☆【翼宿side】

□B☆ご指名遊戯☆
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☆ご指定遊戯☆

B

「あー!!」

翼宿は、ぽんっ、と、膝を叩いた。

「今、思い出したわ。オレ好みの女神」

「そーこなくっちゃ☆」

ぽんっ、と、膝を打ち、
カルテを左手に、筆の右手に、筆の先に墨をつける店長。

「じゃあ、まー、アレやな」

「アレ、と」

「細身っちゅーか、小柄っちゅーか、華奢なカンジやな」

「スレンダー、と」

カルテに、客人好みの女神像を記載してゆく。

「足が、引き締まってて、足首がな、細いねん」

「美脚っと」

「まあ、顔はぁ、ベッピンなんやろなァ!?」

「別嬪、と」

「タレ目な」

「タレ目っと。お胸の方は?」

「胸ェ?あー、よーいらんわ。乳のデカいオンナは好かん」

「胸は、無、っと」

胸の、無に、〇をする。

「他には?」

「あとー、度胸があって、気ぃは強いけど、
情深くて、世話好きでー、頭もキレてー、話は出来てー、
まあ、ちょっとー、お喋り好きで、
ギャアギャアと騒がしいとこもあったけどな、
まあ、そこは、愛嬌やな」

「他は?」

「せや!声な!声のエエ奴や!せやせや!大切なコト、忘れとったわ!
一緒に、くだっらんこと喋って、呑んでるだけやのに、
酒の味が5倍旨なる、そんな声なっ」

「ハスキーボイス、っと」

ハスキーボイス、に、〇をする。

「オプションでホクロは?」

「おー!つけたってやっ」

「ホクロ、有、っと」

オプションに、〇をする。

「他は?」

「キリないわ」

「では、まとめますと─────、

スレンダーで美脚で別嬪でタレ目で、
貧乳で度胸があって愛嬌があって、
ハスキーボイスで、ホクロが色っぽい、女神様っと」

「そーなるな」

翼宿は喋り過ぎて渇いた喉を潤す為、
氷がとけ、薄まった茉莉花茶に口を付けた。

「まー、おるワケないやろーけど、そんな女神サマ」

「お客様ッ♡ ひとり、おります!超激レア出勤♡ 超特特SSS級の女神様♡」

「おるんかい」



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