名探偵コナン
□約束された朝食
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ー後日ー
開店したばかりのポアロには安室徹として働くバーボンの姿があった。
「安室さん、何か良い事あったの?」
モーニングを食べに来た毛利家が舌鼓を打つ中、コナンは喫茶店の店員、榎本梓に耳打ちして聞いた。
「そうなのよ。何があったのかは知らないんだけどね、あの窓際の女性、あの人が来店してから安室さん凄く嬉しそうなのよねー」
梓がこっそりと指差す方向を見遣ると、丁度安室が女性に追加のコーヒーを手渡していた。
「見て、あのコーヒーもサンドイッチも、ぜーんぶ安室さんの奢りなのよ。付き合ってるのかしら?」
梓のマシンガントークに、アハハと苦笑いで返す。店の看板男に謎の恋人出現、となれば店の売り上げが心配なのだろう。
(しかしーー安室さんに恋人……?)
不思議に思って2人を見遣るも、2人の和やかな雰囲気はカップルそのものであった。
「安室さん、やっぱり朝ご飯は安室さんの手料理に限りますね」
「名前さんのお口に合ったようで、良かったです」