追憶のステンドグラス
□閑話3:今さらながらの…
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――その昔、世界が崩壊せぬように…と創世の神が自身の半身に魔王としての役目を与えて送り込んだ。
魔王は魔族をまとめ上げ、世界に恐怖を与える存在となる…
そして、それと同時期に神は救世主となり得る者達の魂を4つ創造りだした――
その魂は、役目というものに縛られ…何度転生しても同じ役目を背負う運命だという。
これが、この世界で行われている"光と闇の戦い"のはじまりといわれている…
自分の役目――騎士、というものに縛られているという実感はない。
というのも、転生したら前世という記憶や経験など全てが失われるからだ。
…だが、役目を持つ者だとわかる"印"があるので運命から逃れようがないわけである。
魔族――主に、魔王やそれに近しい上位魔族達も本当の意味での死はないに等しいだろう。
勇者達は転生するのに対して、彼らは永い時をかけて身体を再生させているのだから…
こうして考えてみると、ある意味世界の為の生贄のようにも感じる。
――果たして、神以外の誰が気づいているのだろうか…?
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