導体

□女医に送る接吻
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その麗しい身姿がいつだって僕の心をくすぐるよ。敬愛とは尊敬し、親しみの心を持つこと。
僕に死とは何かを教えるあの姿は尊敬に値し、敵同士ながら嫌いになりきれない年相応の愛くるしさは親しみたくなるほどだ。
こんな格好じゃ格好つかないって?それでいい、それでこそ僕だ。
黒い長手袋に覆われた細い手を取ってそっと手の甲に口付ける。
「どうしたんだイ、梶井」
その笑顔が今一番の研究対象だ。
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