配線

□みたらし団子を一本とおはぎを2つ!
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遠い昔の記憶。
あの男の子は誰だったっけ?覚えているのは黒いランドセルと、


「初恋の人?」
「与謝野女医は経験が豊富そうに見えますし…、大人の女性の甘酸っぱい初恋気になるんです!」
「私も気になる。」
「鏡花もかい、」
珍しく静かな探偵社。男どもは揃いも揃って調査やら事件解決やらのためヨコハマの街を駆けている。
ナオミと鏡花、そして妾はお八つ時だからと仕事を投げ出してお茶をしていた。
そんな中での話題である。
「そういうアンタたちの初恋はどうなんだい?」
話をうまくそらすために質問を返すと、2人は目をみわ褪せて同時言い放った。
「勿論、お兄様ですわ!」「お父さん」
ナオミはまぁ、予想通りだ。兄(かどうかは若干怪しいが)に一途なところは昔から変わっていないらしい。
鏡花の答えには少し驚いたが14歳の少女なのだ。年相応のいい答え、多少敦が不憫にはなるが。
「私たちは答えた」
「次は与謝野女医の番ですよ」
特大のブーメランである。
「そんなに気になr「なります!!」」
若い女の子の純粋な瞳に妾はウっと息を詰める。色恋沙汰にワイワイと騒ぐ齢はとうに超え、婚期やらを気にしなければならないような年齢の者に話を振られても…。と思いながらも、小さな頃の記憶を思い返す。
「そうだねぇ…、初恋、とは言えないかもしれないが、それでもいいんなら」
「是非!!」「お願い!」
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