配線

□似合う
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「(わーお真っ赤っか)」
林檎みたい、と思考の海の中で考える。
たまたま納屋で見つけたメイド服。社長が切り捨てるのを寸前で回避して貰ったものだ。幸いにも一度しか使用していない上に生真面目な福沢はしっかりとクリーニングまでして放り込んでいたらしく、多少古ぼけているが問題なく使えた。
見て一番初めに思ったのは、与謝野さんに着てもらいたいな、だった。
だから社長が出張でいない日に勝負事を吹っかけて連れ込めば、案外簡単に着てもらえた。
僕の腕の中の与謝野さんははっきり言って目の毒だ。
シックなメイド服はサイズも丁度良く、普段から隙のない格好をしている与謝野さんの肌をしっかり隠していた。ただ普段は見えない白魚のような手とか、スカートから時折覗く折れそうな足首とか、科白を言おうとしているが羞恥心が優ってあーとかうーとか言ってる口元とか。やばい。本当にやばい。
そんなことを考えていると、今まで俯きがちだった目線がこちらを向く。目を合わせてあげれば、キッと少しだけ眉尻が上がったが、今の顔では可愛さが増すだけの逆効果だった。
「お…」
「うん」
「お帰りなさ、いませ、ご主人様……////」
もういいだろうという風に身体をよじるのを更に引き寄せることで制する。少しの悪戯心を込めて彼女の太腿に硬くなってしまったモノを当てる。
「な、な、な////」
「勃った」
「ちょ、ほんとに、///」
長いスカートを捲し上げ、内腿に指を這わせると、ひっ//と小さな喘ぎ声が漏れる。
「やだっ…///らんぽさ、」
「やだじゃないでしょ?」
「……ここじゃ、だめです、ごしゅじんさま…////」
「及第点!」
お姫様抱っこで抱え上げ、布団の敷いてある部屋へと向かう。
この服をゆっくりと脱がすたびにさらなる羞恥に顔を赤くする彼女を想像するだけで理性が吹っ飛びそうだ。
そんな僕の考えも知らずにしがみついてくる与謝野さんに1つ接吻をした。
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