dream


□夏に訪れた春
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それからというもの


私はルシールが手に入れてくれた例の本で

アニメーガスについて早く勉強がしたく、

マッハで罰則の課題と反省文を片付けた。



この大量の羊皮紙、課題である薬品、指定された薬草

すべてを寮監の先生に提出した時はかなり驚かれた。

目は飛び出すのではないかと思うくらい見開かれ、
口は閉じることを忘れたかのようにポカーンとあけて

失礼かもしれないが、まるでハニーデュークスに置かれている
謎の物体をゲロゲロ吐いてる魔女の人形のようにそっくりだった




無理もない、

夏休暇の提出課題 二倍ほどの量の罰則を

私はたった三日間で私は片付けたのだ。




『全く、その無駄な力はどこにあるのですかミススカーレット

だったらスリザリンの点数を減らさずに増やすことに専念してくださいな』




と、先生に額を杖でつつかれた。



イタイイタイ。

最近みんな杖の使い方間違えてるよ…




まぁ、なにはともあれ

無事、休暇前にすべて片付けることができたので良しとする。


なんせ休暇は明後日から始まるものだからかなり焦った。


それはもう、もんのすごい勢いで死にもの狂いで必死こいた。

少ない脳みそをフルで稼働し
本領を発揮したのだった。



自分の底知れぬパワーを知った瞬間だった。

私はやればできる子なのだ。









…というのは嘘で



実はちゃっかりアルバスとスコーピウスに手伝っていただいてたりした。


へへっ



半べそかきながら課題を片付けピーピー泣きわめく私を見て

さすがに気の毒と思ったらしいアルバスが

私の好物のマグルのお菓子、プ●ングルスのサワーオニオン味を差し入れ



『大丈夫だよ、クレハ
君ならすぐ終わらせられるよ、少し手伝うから』



と、手伝いに来てくれたのだ。

まじイケメン、さすがハリーポッター様の息子!


しっかりと教育をされ、立派な人間に育っていますよ

ハリー様…!!




そして、はじめは


『自業自得だ、スリザリンの点数をどんどん下げて!

それに聞いたぞ、先生の靴を舐めたんだって?変態か!

恥ずかしくて両親にも会わせられやしない!』



泣こうが喚こうが自分が引き起こしたことだ!
甘ったれるな!



と心にグサグサ刺さる言葉を投げていたスコーピウスでさえ
最終的にはハニーデュークスの新作のお菓子を持って



『…手伝うのは少しだけだからな』


それと、昨日は言い過ぎた、ごめん…



と、なんとスコーピウスまで手伝ってくれたのだ。



もうなんなのこのイケメンパラダイス



そろそろ死期が近づいてるんじゃないかと手の死相を何度もチェックしてしまった

(でも占い学は真面目に受けたことがないので
死相すらわからなかったのはいうまでもない



そんなこんなで優しい友人に恵まれた私はこの地獄から
なんなく抜け出せることができたのだ


ちなみにルシールには迷惑を掛けたくまいと
とっくに終わったと嘘をついてしまったので
スコーピウスとアルバスに手伝って貰ったことは内緒だ。






お父さん、お母さん、お元気ですか。


わたしはとても元気です。


学業の方も、なんとか軌道に乗って、
少し自信が着いたみたい。


落ち込むこともあるけれど、



私、この学校が好きです。




なんつって。。

私も就職先に困ったら、魔女の宅急便でもやろうかな〜とボヤいたら

アルバスに




「クレハなんかに頼むくらいなら皆Am●zonで注文するよ」


あそこのお急ぎ便は誰かさんと違って優秀だしね。




と言われ深く傷ついたのはいうまでもない






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