リクエストブック
□私の先生
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『り!…ゆーり!』
ああ、ぼーっとしすぎて名前呼ばれてるの気づかんかった、、って
彩ちゃん!?
『今日皆でお昼食べるねんけど夢莉も食べん?』
「あ、いや、今日は用事が…」
『うーん、そっかあ、じゃあまた今度な』
そう言うと彩ちゃんは何人かの子達に囲まれながら教室を出ていった
ほんとは用事なんてない
ただ何となくきまずくて断っちゃった
「はあ、、」
「何ため息ついてんねん」
「あ、あんちゅ〜〜〜(泣)」
「行けば良かったやんご飯」
あんちゅは私と山本先生の事を知ってる数少ない友達
「だって、なんか、、」
「アホやなあ」
「皆にニコニコしてる彩ちゃんはみたくないって言うかなんというか、、」
「それ、嫉妬やん(笑)」
嫉妬?!
ああ、そうか皆に嫉妬してるんだ
「今までは自分だけのものやったのに先生になったことで皆のものになってるんが嫌なんやろ?」
そうだ、それだ
だからこんなにモヤモヤしてるんだ
「そうかも。でもどうしようもできんし、」
「やから皆と話に行けばいいやん」
「いや、それは無理」
「夢莉も意地っ張りやなあ(笑)」
あんちゅとブーブー話していたら
ピロンとLINEが入った。