Dream
□黒い天使
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劇場にて
『ばいばーい!』
『また明日ねー!』
公演が終わりメンバーがどんどん帰っていく。
梓 「1、一緒に帰らへん〜?」
「黒い天使のフリ覚えなあかんから今日はごめんなさい〜」
梓「あ、あと5日くらいやもんなあ、頑張ってな!」
「はい!また今度帰りましょ!」
あっという間に一人になった
さっきまで沢山の人とおったからやっぱ寂しいなあ、、
いやでも頑張らな!
***
「うーん、できひん、、」
どうしても上手く踊れへんとこが出てきて不安になってくる。
あと少ししか時間あらへんのに、、。
皆さんの前に立てるレベルにできるかな、、
どんなにやってもやっても満足いくようには踊れへんくて情けなさや悲しさからつい涙がこぼれてきて泣いてしまった。
「こんなダンスじゃ夢莉と同じ衣装着てなんて踊れへん、、」
?「そんなことないよ」
蹲っていた私の背中に温かさを感じる。
この声、この匂い。
大好きな人だ。
「夢莉〜〜」
夢 「あーあーそんなに泣いちゃって、、ほら立って!」
夢莉に手を引っ張られて立ち上がる。
「なんでおるん?」
夢 「さっき梓から連絡きてん、黒い天使やるって言って残ってるからお仕事終わったら迎えに行ったげてって」