Dream

□ピアス
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夢莉さんの手を掴んで
私のお腹の方へ回す

そうすると必然的に夢莉さんが抱きしめるような形になる



ギュッと2人の体の隙間を無くすように
夢莉さんの方に抱き寄せられる





夢 「こうしたかったん?」

「…なんか手が勝手に」

夢 「心の奥底で思ってたから体が動いたんでしょ」

「思ってないですぅ」

夢「ふーん、なら離そうかな」

「あ、あかん!」





素直に気持ちを伝えられへんせいで
夢莉さんの手が離れそうになったから
冗談やと分かっていてもまた捕まえてしまう




夢 「必死やん(笑)」

「…スマホもええけど私の事も見てほしかってんもん」



あんなに気持ちを素直に言えへんって
思っとったら急にポロッと本音が
言えたりするもんやから自分でも自分がよう分からん



こっち向いて、って夢莉さんの方を向かせられる



余裕そうに微笑んでる夢莉さん



いろんな感情が混ざってグチャグチャな
私はとりあえず夢莉さんにしがみつく





夢 「ふふっ、なーに?甘えたさん」

「甘えたやあらへん」

夢「こんなしがみついといてよく言うわ」

「…」




夢莉さんとの隙間をなくしたくて
私の顔も夢莉さんの首元にピッタリくっつけた


目に入ってくる夢莉さんの耳

前よりまた増えているピアスホール




「…また増えてるピアス」

夢「開けたの」

「好き?ピアス」

夢 「うん」



あーあかん
今日の自分はどうかしてる
ピアスにまで嫉妬するなんて


でももう止められへん
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