LONDON ZOO
□Shoreditch High Street
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死んだわコレ。
いやこれは死んだわ。
だって目と鼻の先だもの。
顔にホットでスティンキーなブレスが当たって来ているもの。
ライオンの。
ああ、イーリの思いつきに従うとほんとろくなことないわ。
AM9:00.SATADAY
「うぇっぐ、ごくっ」
キングサイズのベットに腰掛け炭酸水で二日酔いの吐き気を無理矢理飲み込んでいると、背後からユーリが突然
「ユキ〜折角ロンドンに住んでるんだからロンドン動物園に行きたい❤︎」
と抱きついてきた。
「うっぷ、、、あ”〜残念だわー4時間前までラリって踊り狂ってなかったら付き合ったのに。残念だわー。マジで。私は気にせず行ってらっしゃい。」
「・・・一緒に行ってくれないの?」
「いや、じゃあ明日行こうよ。ね?」
「明日は雨降るかも」
「今もう降ってるから。ここ、ロンドンだから。」
「明日は昨日知り合ったイケメンとデートだしぃ。」
「デートで行きなよ。」
「・・・・・・。」
「そんな目で見ないでよ。わかったよなんだよいけばいいの!?」
「やった❤︎どの服着てこうかなー靴はー❤︎」
・・・マジなんなのこいつ。
これがちょっと年上の色白な巨乳のお姉さんだったらきっとめっちゃ可愛いんだけどなー。
最初の”❤︎”のとこでシャワー浴びに行ってたね。クソッ
まあ親友のお願いだからね。やむおえないよね。
日本からロンドンに来て1年。
たった1年だがその間に日本で過ごして来た25年の何倍ものモノを得た。
その中でも大きなモノは私の横で呑気に靴を選んでるイーリとの出会い。ブラジルから来たガチムチのゲイダンサー。日本でいうとこのオネエだね。濃いね。
限りなくレズビアンなバイセクシャルの私と打ち解けるのには時間はかからなかった。
出会って1週間で一緒に住み始め、今じゃSEXとトイレ以外何するのも大体一緒。
わがままで自分勝手。まるでプリンセスのように振る舞う28のおっさんだけどどこか憎めないんだよね。
「#土曜の朝#二日酔い#親友#朝一ぶさ子#お気に入りのチョーカー、、、ユキほらセルフィー」
#やっぱめっさうざいわ。