In Flower
□Hawthorn
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今日は休日で、友達と遊ぶ約束をしていて、朝から久々にはしゃいでたわいもない話をし、
楽しく時間を過ごしていたら、気づけば辺りは暗く、自然に帰る流れになった。
(状況説明が大雑把ですまぬ)
話しながら、最寄りの駅へ向かってリノと談笑しながら歩いていく。
私は電車じゃなく歩きで帰るけど、途中まで一緒に。
改札に行くため、エレベーターのボタンを押す。
…。
……………。
あれ、このエレベーターくるの遅すぎるぞ。
「このエレベーター…遅くない?」
「ね…見た目もなんかボロいし。平気かな?」
「ねーなんかこう…違う世界に繋がってそう。 これはワンチャン階段で行ったほうが早かったかもね」
「違う世界って…あ、ほらやっと来たよ!」
そういい2人はエレベーターに乗り込んだ。エレベーターは2人を乗せ、ゆっくり上がっていった。
改札前で友達が行くところを見送り、そこにちょうど電車がやってくる。
電車を見送り、私も帰ろうとエレベーターに向かった。
郊外の小さな駅。良く言えばとてもシンプル。はっきり言えば何もない。そんな地元民の駅。
エレベーターが古いままなのも頷ける。
でも
『違う世界に繋がってそう』
友達の一言で素敵に思えてきて、エレベーターを使いたくなった。自分はつくづく単純な人間だと思う。
常識的に考えてあるわけが無い。が、本が大好きな私にとって、この模擬ファンタジーを体験しないわけがない!
例え2階から1階への短い間でも!
少しドキドキしながらボタンを押す。
既に2階で待機していたエレベーターはゆっくり扉を開ける。
「1階、閉める………ふふっ」
鏡の自分とほくそ笑む。
あ゛。これはたから見たら相当ヤバいーやつじゃーん、私←
まー実際誰もいないし、そんなヤバい自分を楽しんでいるけど。
そんな私に構わず上昇するエレベーター。
………………………………………ん?ちょっと待って!
上昇ってどゆこと??1階に行くんじゃないの!?!?え?
混乱する私をよそに同じ速度で昇っていく。さっきまで遅いと感じていたのに、こうなると速く感じる。
お願い!普通に戻って!
って念をこめながら、とにかくあるボタン全て連打する。
が、段々面倒になって開くボタンのみを押しまくる。
でもだんだん疲れてきた。なんだか呼吸も荒く…そんなに体力なかったかな…
違う。酸欠だ。ここ狭いもん…ね…
気づいた時には既に時遅し。私は気を失い倒れた。
ー ー ー
夢主ちゃんは16歳設定のJK初心者設定です(今更)
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