In Flower

□Hawthorn
1ページ/10ページ

今日は休日で、友達と遊ぶ約束をしていて、朝から久々にはしゃいでたわいもない話をし、

楽しく時間を過ごしていたら、気づけば辺りは暗く、自然に帰る流れになった。
(状況説明が大雑把ですまぬ)




話しながら、最寄りの駅へ向かってリノと談笑しながら歩いていく。

私は電車じゃなく歩きで帰るけど、途中まで一緒に。

改札に行くため、エレベーターのボタンを押す。






…。
……………。

あれ、このエレベーターくるの遅すぎるぞ。

「このエレベーター…遅くない?」

「ね…見た目もなんかボロいし。平気かな?」

「ねーなんかこう…違う世界に繋がってそう。 これはワンチャン階段で行ったほうが早かったかもね」

「違う世界って…あ、ほらやっと来たよ!」

そういい2人はエレベーターに乗り込んだ。エレベーターは2人を乗せ、ゆっくり上がっていった。





改札前で友達が行くところを見送り、そこにちょうど電車がやってくる。

電車を見送り、私も帰ろうとエレベーターに向かった。


郊外の小さな駅。良く言えばとてもシンプル。はっきり言えば何もない。そんな地元民の駅。

エレベーターが古いままなのも頷ける。

でも

『違う世界に繋がってそう』

友達の一言で素敵に思えてきて、エレベーターを使いたくなった。自分はつくづく単純な人間だと思う。

常識的に考えてあるわけが無い。が、本が大好きな私にとって、この模擬ファンタジーを体験しないわけがない!

例え2階から1階への短い間でも!

少しドキドキしながらボタンを押す。


既に2階で待機していたエレベーターはゆっくり扉を開ける。

「1階、閉める………ふふっ」

鏡の自分とほくそ笑む。

あ゛。これはたから見たら相当ヤバいーやつじゃーん、私←

まー実際誰もいないし、そんなヤバい自分を楽しんでいるけど。

そんな私に構わず上昇するエレベーター。




………………………………………ん?ちょっと待って!

上昇ってどゆこと??1階に行くんじゃないの!?!?え?

混乱する私をよそに同じ速度で昇っていく。さっきまで遅いと感じていたのに、こうなると速く感じる。

お願い!普通に戻って!

って念をこめながら、とにかくあるボタン全て連打する。

が、段々面倒になって開くボタンのみを押しまくる。

でもだんだん疲れてきた。なんだか呼吸も荒く…そんなに体力なかったかな…

違う。酸欠だ。ここ狭いもん…ね…



気づいた時には既に時遅し。私は気を失い倒れた。






ー ー ー

夢主ちゃんは16歳設定のJK初心者設定です(今更)



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ