解説
□華を手にした僕に
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「幸せにするからね」と約束したあの日が人生で一番幸せだったと気が付いたのは全てを失ってからでした。
私も年齢だけは大人にななっただけで心はまだ子供だったのかもしれません。
彼は夢を叶えるためにすべてを他のすべてを犠牲にしていました。
それが私なら待っててくれるという安心からの行動なのか、本当に夢を叶えるためなら他になにもいらなかったのかはわかりません。
私はその状況に耐え切れず彼の元から去りました。
一切の連絡を絶ってから数年後、彼が夢を叶えたことを風の噂で聞きました。
久しぶりに会った彼は夢を叶えたけどそれと引き換えに大切なものを失ったのかもと笑っていました。
夢は夢のままでよかったのかもね、と私は皮肉混じりに言いましたが、彼の夢が叶うことが私の望みだったなぁと後から気付いたのです。
夢を叶えて幸せになれる人って一体何人いるのだろうと考えます。
夢のままの方が幸せなこともあるのかもしれません。
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