詩
□愛と謝罪
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深夜2時過ぎ、この時間は私の謝罪の時
間、あなたが私のところにやってきて
私のことを責める時間。
あなたが悪いんじゃない、だれかが悪
いんじゃない、ただ運が悪かっただけ
と貴方は私を責める。
慰めという名の攻撃が私の心を蝕むけ
ど、私はそれに耐えなければならな
い。
ごめんなさい、本当にごめんなさいと
何度も何度も口からこぼれてくるけど
そこから落ちた雫は鋭く尖り私の左腕
を傷つける。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさ
いごめんなさい
誰に言っているのか、何のために言っ
ているのかもわからなくなった頃、や
っとあなたは私を解放する
「気付いてほしいの」
あなたはそっと囁く、心に訴えかけ
る。
「私はあなたを悲しませるためにあな
たのところに行ったわけじゃないの」
花を咲かすことのなかった蕾が小さな
光になる、それはとても大きく目には
見えないもの。
「ねぇ、気づいて?」
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